避難所の中だけで使える、小さなインターネットのような仕組みです。
災害時にインターネットが止まっても、避難所内では各自のスマートフォンで
- デジタル掲示板による、お知らせの確認
- 安否報告
- 災害対策本部と、各班ごとの連絡
- 物資情報の共有
など、ができます。
なぜ、このシステムを作ろうと思ったのか
私は10年ほど防災活動に関わり、年に2回の防災訓練を続けてきました。
しかし正直に言えば、多くの方は防災訓練に強い関心を持っているわけではありません。
その気持ちはよく分かります。私自身も、以前はそうでした。
けれど、もし本当に首都直下型地震のような大規模災害が起きたらどうなるでしょうか。
まず直面するのは、
- 何をすればよいのか分からない
- 正確な情報が手に入らない
という状況です。
多くの人は、とにかくスマートフォンだけは持って避難するでしょう。
しかし、災害時にはインターネットが不安定になり、必要な情報が取得できなくなる可能性があります。
正確な情報を、確実に届けたい
私たちの自主防災組織では、小型テレビとラジオを備えています。
NHKや民放各社は、耐震補強された放送設備から最新情報を電波で伝えてくれるでしょう。
それらの比較的信頼性の高い情報を、本部テントに設置したローカルWi-Fiシステム上のホームページに反映させます。
避難所内の皆さんは、インターネットが止まっていても、
少なくともその情報をスマートフォンで確認できます。
紙の掲示では、最新情報を頻繁に更新するのは困難です。
しかしデジタルなら、すぐに書き換えることができます。
避難所で本当に起きること
避難所には、防災訓練に参加したことのない方も多く集まります。
例えば、
- 簡易トイレの使い方が分からない
- 物資配布の方法が分からない
といった状況が起こります。
トイレの順番を待っている間に、
スマートフォンで使い方を確認できれば、
説明の手間や混乱を減らすことができます。
紙に頼らない情報共有
防災倉庫にある資料が、常に最新とは限りません。
ローカルサーバーからスマートフォンへ直接ダウンロードできれば、
- 紙が不足していても
- プリンターが使えなくても
情報を配布することが可能です。
お金をかけない仕組み
自治会には、十分な予算があるわけではありません。
そこで私は、
- 使われていない古いパソコン
- 眠っているWi-Fiルーター
- 無料で使えるUbuntu OS
を活用し、ローカルネットワーク・システムを構築しました。
古いPCでも、Ubuntuは動作します。
特別な高価な設備は必要ありません。
このシステムの目的
この仕組みは、特別なものではありません。
「通信が止まっても、避難所内の情報を止めない」
それだけを目的としています。